
はじめに:この記事で分かること
この記事は、40代主婦の私が実際にデータ入力を1か月やってみた体験を、すべて正直に書いた記録です。
「データ入力って本当に稼げるの?」 「パソコン苦手でもできる?」 「怪しい副業じゃないの?」
そんな不安を抱えながら始めた私の1か月間を、時系列で包み隠さずお伝えします。
先に結論を言うと:
- 1か月の収入は約1,000円
- 手数料10%引かれて実際はもっと少ない
- 時給換算すると50円以下
- でも、やって良かったと思っています
なぜそう思えるのか、この記事を読んでいただければ分かります。
0日目:データ入力への”漠然とした不安”が大きかった
私のプロフィール
- 年齢:43歳
- 家族構成:夫(会社員)
- 専業主婦歴:5年
- PCスキル:ネット検索とメールは問題なし
- ブラインドタッチ:練習中(ゆっくりなら可能)
- Excel:基本的な入力はできるが、関数は使えない
なぜデータ入力を始めようと思ったか
夫の収入だけでは、将来の貯蓄が心もとなく感じるようになりました。物価高で家計もじわじわ苦しくなってきたのも事実です。
パートも探しましたが、夫の帰宅が遅く夕食準備に時間がかかるため、外に出る時間を作るのが難しく断念。
そんなとき、SNSで「データ入力なら誰でもできる」「在宅で月5万円」という広告を見かけました。
でも同時に、「怪しい副業に騙された」という投稿も目にして、不安でいっぱいに。
「本当に私でもできるの?」 「詐欺じゃないの?」 「パソコン苦手だけど大丈夫?」
そんな疑問を抱えながら、「データ入力 在宅 40代 未経験」と検索したのが始まりでした。
実際に働ける時間
- 平日10:00〜12:00(午前中の家事が終わった後)
- 夜22:00以降(夕食の片付けが終わった後、少しだけ)
1日に使える時間は、合計で2〜3時間程度。この時間でどこまでできるのか、不安でした。
1〜3日目:まず何をしたか?”練習ログ”を公開
やったこと
データ入力を始める前に、まずは基本操作の確認から始めました。
1日目:基本操作の復習
- コピー&ペースト(Ctrl+C、Ctrl+V)
- ファイルの保存方法
- Excelの基本的な入力方法
正直、Excelを開くのも久しぶりで、セルに文字を入力するだけでドキドキしました。
2日目:タイピング練習
無料のタイピングサイトで練習してみました。
- 最初:1分間で50文字程度
- 3日目:1分間で60文字程度
ブラインドタッチは練習中で、ゆっくりなら打てるレベルです。
3日目:Excelで実際に入力練習
架空の名刺データ(名前、会社名、電話番号など)を自分で作って、入力練習しました。
所要時間:10件入力するのに約30分
思ったより時間がかかることに気づきました。
正直な感想
「これ、本当に稼げるようになるのかな…」という不安が大きかったです。
でも、「まずは慣れることが大事」と自分に言い聞かせて、次のステップへ進むことにしました。
4〜7日目:初めて案件に応募してみた結果
クラウドワークスに登録
私が選んだのはクラウドワークス。理由は:
- 大手で安心感がある
- 初心者向けの案件が多い
- 登録が無料
登録自体は15分ほどで完了しました。
応募した案件
案件①:名刺データ入力
- 単価:1件5円
- 納期:1週間
- 難易度:初心者OK
応募文の例:
はじめまして。
40代の主婦で、データ入力の仕事を探しています。
PCの基本操作はでき、タイピングも練習中です。
実務経験はありませんが、丁寧に作業させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
案件②:商品リスト入力
- 単価:1件10円
- 納期:3日
- 難易度:初心者OK
結果
- 案件①:採用
- 案件②:不採用
案件②は納期が短かったため、初心者には難しいと判断されたのかもしれません。
気づいたこと
初心者が選ぶべき案件のポイント:
- 単価よりも「初心者OK」「丁寧に指導します」と書かれている案件
- 納期に余裕がある案件
- 作業内容がシンプルな案件
8〜14日目:初仕事を受けたリアル記録
作業内容:名刺データ入力
クライアントから送られてきた名刺画像を見て、以下の項目をExcelに入力していく作業でした。
- 会社名
- 部署名
- 氏名
- 電話番号
- メールアドレス
- 住所
実際にかかった時間
1件あたり約5分
- 画像を見る
- Excelに入力
- ダブルチェック
10件で約50分かかりました。
つまずいたこと
① 手書きの名刺が読めない
画像が不鮮明だったり、手書きの文字が読めなかったりして、何度も拡大して確認しました。
② 入力ミス
電話番号のハイフンを忘れたり、メールアドレスを間違えたりして、何度か修正が必要でした。
③ 思ったより時間がかかる
最初は「1件5分もかからないだろう」と思っていましたが、実際は慎重に作業するため、予想以上に時間がかかりました。
クライアントとのやり取り
納品後、クライアントから以下のメッセージが届きました。
「丁寧に入力していただき、ありがとうございました。また機会があればお願いします」
初めての仕事で不安でしたが、このメッセージで少し自信がつきました。
1週間でやった作業量
- 入力件数:約200件
- 作業時間:合計約17時間(1日2〜3時間 × 7日間)
- 収入:1,000円(1件5円 × 200件)
15〜30日目:実際いくら稼げた?数字と改善点を公開
1か月の結果
- 総収入:約1,000円
- 手数料(10%):約100円
- 実際の手取り:約900円
- 総作業時間:約30時間
- 時給換算:約30円
正直な感想
「これは…割に合わない」
時給30円という現実に、正直ショックを受けました。
最低賃金の10分の1以下。これでは続けられないと思いました。
なぜこんなに低いのか
① 単価が低い
1件5円という単価は、初心者向けの案件としては一般的ですが、作業時間を考えると非常に低いです。
② 作業スピードが遅い
ブラインドタッチは練習中のため、完全に手元を見ずに打つことはまだ難しく、入力に時間がかかります。
③ 手数料が痛い
クラウドワークスの手数料10%は、少額の収入には大きな負担です。
続けていればスピードは上がる?
おそらく、続けていれば作業スピードは上がると思います。
- 1件5分 → 3分に短縮できれば時給は約50円
- さらに単価の高い案件(1件10円以上)を受注できれば時給100円以上も可能
でも、私の場合は「時給50〜100円のために続ける」というモチベーションは持てませんでした。
なぜ辞めたのか?正直な理由
理由①:手数料が辛い
1,000円稼いでも、手数料で100円引かれる。
少額の収入には、この10%がとても大きく感じました。
理由②:時給が低すぎる
時給30円という現実は、やはり厳しかったです。
同じ時間を使うなら、別の在宅ワークを探した方が良いと判断しました。
理由③:単調作業が合わなかった
名刺入力は、同じ作業の繰り返しです。
最初は「簡単でいい」と思っていましたが、だんだん飽きてきてしまいました。
それでも「やって良かった」と思う理由
① 在宅ワークの雰囲気が分かった
クラウドソーシングの使い方、応募の仕方、クライアントとのやり取りなど、在宅ワークの基本的な流れを体験できました。
これは、次に別の在宅ワークを始めるときの大きな財産になります。
② 「自分で稼ぐ」という感覚を得られた
たとえ1,000円でも、自分の力で稼いだお金です。
この「自分で稼げた」という小さな成功体験は、自信につながりました。
③ PCスキルが少し上がった
タイピングスピードが少し上がり、Excelの操作にも慣れました。
これは今後、どんな仕事をするにしても役立つスキルです。
④ 詐欺と安全な案件の見分け方が分かった
実際に経験したことで、「怪しい案件」と「安全な案件」の違いが分かるようになりました。
初心者が絶対に選んではいけない案件【重要】
私が調べて分かった、絶対に避けるべき案件の特徴をお伝えします。
⚠️ 危険な案件の特徴
① LINEやメールへの誘導がある
「詳細はLINEで」「まずはメールで連絡ください」という案件は要注意。
個人情報を抜き取られる可能性があります。
② 高額な教材や登録料を求められる
「マニュアル購入3万円」「登録料5,000円」など、先に費用を求める案件は詐欺の可能性が高いです。
③ 単価が異常に低い(1件1円以下など)
搾取されているだけです。避けましょう。
④ 作業内容が曖昧
「簡単な入力作業」としか書かれていない案件は、実際には別の作業を求められることがあります。
⑤ 外部SNSへの誘導
「InstagramのDMで連絡」など、プラットフォーム外でのやり取りを求める案件は危険です。
逆に、初心者が最初に選ぶべき安全な案件
✅ 安全な案件の特徴
① 大手クラウドソーシングサービス内で完結
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ママワークス
これらのサービス内で、すべてのやり取りが完結する案件を選びましょう。
② 「初心者歓迎」「丁寧に指導します」と明記されている
初心者に優しいクライアントは、募集文に必ずその旨を書いています。
③ 評価が高いクライアント
クライアントの過去の評価を確認しましょう。星4以上、評価件数が多いクライアントは信頼できます。
④ 作業内容が具体的
「名刺データ入力(会社名、氏名、電話番号など)」と具体的に書かれている案件は安心です。
⑤ 納期に余裕がある
初心者は作業に時間がかかるため、納期に余裕がある案件を選びましょう。
データ入力が向いている人・向いていない人
向いている人
① 在宅ワークの練習として始めたい人
私のように「まずは在宅ワークの雰囲気を知りたい」という人には、データ入力は良い選択肢です。
② コツコツ作業が好きな人
単調な作業を苦に感じない人は、データ入力に向いています。
③ 時給よりも「家でできる」ことを優先したい人
収入は少なくても、「外に出なくていい」「自分のペースでできる」ことに価値を感じる人。
④ PCの基本操作を学びたい人
実務を通じてPCスキルを身につけたい人には、良い練習になります。
向いていない人
① 効率的に稼ぎたい人
時給換算すると非常に低いため、効率的に稼ぎたい人には向きません。
② 単調作業が苦手な人
同じ作業の繰り返しが苦痛に感じる人は、続けるのが難しいです。
③ すぐに結果を求める人
スキルアップして単価を上げるには時間がかかります。
おすすめのクラウドソーシングサービス
初心者が安全に始められるサービスを3つ紹介します。
クラウドワークス
日本最大級のクラウドソーシングサービス。初心者向けの案件が豊富で、サポート体制もしっかりしています。
🔗 公式サイトはこちら
ランサーズ
クラウドワークスと並ぶ大手サービス。案件数が多く、初心者でも応募しやすい案件が見つかります。
🔗 公式サイトはこちら
ママワークス
主婦向けの在宅ワーク特化型サービス。子育て中のママでも働きやすい案件が揃っています。
🔗 公式サイトはこちら
もし「それでも一度やってみようかな」と思ったら、
私が実際にやった在宅データ入力の始め方(登録〜初受注まで)を
こちらにまとめています👇
【初心者向け】在宅データ入力の始め方|40代主婦が実際にやった登録から初受注までの全手順
結論:PCが苦手でも”やり方次第で必ず前進できる”
私が伝えたいこと
データ入力は、「大きく稼げる仕事」ではありません。
でも、「在宅ワークの第一歩」としては悪くない選択肢です。
- 在宅ワークの流れを体験できる
- 詐欺と安全な案件の見分け方が分かる
- PCスキルが少し上がる
- 小さな成功体験が得られる
私は1か月で辞めましたが、この経験は無駄ではありませんでした。
今は別の在宅ワーク(ライティングや事務サポート)にチャレンジしていますが、データ入力で得た知識が役立っています。
これから始める方へ
「データ入力で月5万円!」のような甘い言葉に騙されず、現実を知った上で始めてください。
- 最初は時給が低いことを覚悟する
- 「練習」だと思って取り組む
- 安全な案件を選ぶ
- 無理に続けず、合わないと思ったら別の道を探す
あなたの生活に合った働き方を、一緒に見つけていきましょうね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が、あなたの在宅ワーク選びの参考になれば嬉しいです。

