
「私、遅いかも…」その不安、よくわかります
在宅の音声チェックをしていて、「時間がかかって終わらない」「私、向いてないのかも」と不安になっていませんか。
でも大丈夫です。作業が遅く感じるのには、ちゃんとした理由があります。そして、それはあなたの能力とは関係ないんです。
音声チェックの作業が遅くなる本当の理由
音声チェックで作業スピードが上がらない理由は、主に3つあります。
1. 丁寧にやろうとしているから
「間違えたらどうしよう」という気持ちが強く働いて、何度も聞き直したり、判断に時間がかかったりします。でもこれは、真面目に取り組んでいる証拠。チェック漏れを防ごうとする慎重さは、この仕事にとって大切な資質です。
2. まだ「パターン」が見えていないから
音声チェックには、よくあるミスのパターンや、聞き取りにくい箇所の特徴があります。経験を積むと「あ、ここはいつものやつだ」とすぐ判断できるようになりますが、最初はすべてが初めての状況。一つ一つ考えながら進むので、時間がかかるのは当然です。
3. 作業環境に慣れていないから
ソフトの操作、ショートカットキー、効率的な聞き直し方法など、道具の使い方に慣れるまでは、どうしても手が止まります。料理だって、最初は包丁の持ち方から始めますよね。それと同じです。
音声チェックが遅い=向いていない、は間違い
「私は向いてないのかな」と思ってしまうかもしれませんが、違います。
作業スピードは、慣れと経験が大きく影響します。最初から速い人はいません。ベテランの方だって、最初は同じように時間がかかっていたはずです。ただ、彼女たちはその時期をもう忘れているだけ。
40代という年齢を気にされているかもしれませんが、音声チェックに必要なのは、集中力と丁寧さ、そして細部に気づく力です。これらは年齢とは関係ありません。むしろ、人生経験があるからこそ、言葉のニュアンスや文脈を読み取る力は強いはずです。
遅いのは、あなたが劣っているからではなく、まだ経験を積んでいる途中だから。それだけのことです。
私は音声チェックのディレクターとして新人チェッカーを見てきましたが、
作業が遅いこと自体で評価を下げることはありません。
1人作業でも詰まらず終わらせる5つの考え方
誰にも聞けない環境で、どう進めればいいか。ここからは、現場で実際に役立つ考え方をお伝えします。
1. 「完璧」より「一定のライン」を目指す
最初から100点を目指すと疲れます。「明らかなミスは絶対に見逃さない」「判断に迷ったら基準に沿って決める」というラインを自分の中に持ちましょう。グレーゾーンで5分悩むより、ルールに従って判断して次に進む方が、結果的に精度も上がります。
2. タイマーを味方にする
1ファイルごと、または30分ごとに区切って作業してみてください。「この時間内に終わらせる」という目標があると、集中力が続きます。終わったら5分休憩。メリハリがつくと、だらだら悩む時間が減ります。
3. 「迷いポイント」をメモしておく
判断に困った箇所は、その都度メモ。後でまとめて見返すと、「実は同じパターンで悩んでいた」と気づきます。次からはそれが判断基準になります。これが、あなただけの「パターン集」になっていきます。
4. 小さな目標を立てる
「今日は〇ファイル」ではなく、「午前中に△ファイル」「15時までに□ファイル」と細かく分けると、達成感が得られます。人は達成感を感じると、次の作業に向かいやすくなります。
5. 自分を責めない
作業が予定より遅れても、「私はダメだ」と思わないでください。「今日はこの部分で悩んだけど、次は判断が速くなるな」と、前向きに捉えましょう。自己否定は集中力を奪います。
作業がなかなかスムーズに進まないと、「自分のやり方が悪いのかも」と不安になりますよね。
ですが、聞き取りの能力ではなく、作業の進め方の流れが影響していることも少なくありません。
音声チェックで修正が増えやすい原因については、こちらの記事でも詳しくまとめています。
■ まとめ
音声チェックは地道な作業です。でも、あなたが丁寧に仕上げた音声データは、必ず誰かの役に立っています。
最初は遅くて当たり前。大事なのは、少しずつでも前に進んでいることです。
あなたはもう、ちゃんとできています。これからもマイペースで、続けていってくださいね。
この記事が、音声チェックの仕事で不安になっている方の気持ちを、少しでも軽くできたら嬉しいです。

