
「これ、仕事にできたらいいのに…」と思いながら、踏み出せない日々
朝、子どもたちを送り出してから夕方まで。家事をこなして、夕飯の準備をして、宿題を見て、やっと一息つけるのは夜の9時過ぎ。
そんな中で、あなたはふと思います。
「このアクセサリー、誰かに喜んでもらえたらいいな」 「minneとかCreemaって、私でも出品できるのかな…」
手芸や布小物作りが好きで、趣味で続けてきた。友達に「売ったらいいのに」と言われたこともある。でも、いざ「仕事にする」と考えると、途端に不安が押し寄せてきます。
家事や育児で手一杯なのに、制作時間なんて取れるんだろうか。出品しても、誰も買ってくれなかったらどうしよう。SNSで宣伝するなんて、私には無理かもしれない。
そんな風に考えて、結局何も始められないまま、時間だけが過ぎていく。
もしあなたがこんな状況にいるなら、この記事はあなたのために書きました。
なぜ、踏み出せないのか?40代主婦がぶつかる「見えない壁」
あなたが行動できないのは、怠けているからでも、能力がないからでもありません。
ただ、現実的な制約と、心の中の不安が絡み合っているからです。
家事・育児を優先すると、制作は後回しになる
朝は子どもの準備で慌ただしく、昼間は家事や買い物、夕方からは夕飯と宿題のサポート。気づけばもう夜。
「夜の時間に少しでも作ろう」と思っても、疲れて手が止まります。テレビを見ながらソファに座っているうちに寝落ちしてしまう。
そんな自分に、「私ってダメだな…」とがっかりしてしまう。
「出品しても売れなかったら…」という不安が消えない
minneやCreemaを眺めていると、素敵な作品がたくさん並んでいます。プロ並みの写真、洗練されたデザイン。
「こんな中に、私の作品が並んでも誰も見てくれないんじゃないか」 「材料費すら回収できなかったらどうしよう」
そう思うと、登録画面を開いても、指が止まってしまいます。
SNSで宣伝するのが怖い
「ハンドメイド作家はSNSで発信しましょう」とよく聞きます。でも、SNSで自分の作品を宣伝するなんて、なんだか恥ずかしい。
フォロワーが減ったらどうしよう。誰も反応してくれなかったら恥ずかしい。そもそも、何を投稿すればいいのか分からない。
結果、何も発信できず、ただモヤモヤだけが残ります。
でも、諦める必要はありません。「無理なく続ける設計」があります
ここで大切なのは、「売れるか」よりも「無理なく続けられるか」に目を向けることです。
40代主婦には、20代の独身時代とは違う制約があります。時間も体力も限られています。でもそれは、あなたが劣っているわけではありません。ただ、優先すべきものが違うだけです。
ハンドメイド販売を「本格的な副業」として捉えるのではなく、**「趣味の延長で、少しお小遣いが入ったらラッキー」**くらいの気持ちで始めてみませんか?
売れなくても大丈夫。最初はみんなそうです。まずは「見るだけ」「登録だけ」でもOK。焦らず、少しずつ慣れていけばいいんです。
家事・育児と両立しながらハンドメイド販売を始める5つのステップ
ここからは、無理なく始められる具体的なステップをご紹介します。
ステップ1:出品前に確認|自分の時間を把握する
まずは、今の生活の中でどれくらいの時間が使えるかを確認しましょう。
例えば、こんな風に書き出してみてください。
- 朝:子どもを送り出した後の30分
- 昼:掃除が終わった後の1時間
- 夜:子どもが寝た後の30分〜1時間
全部合わせても、1日2時間取れればラッキーです。そして、それで十分です。
次に、その時間内で作れる作品をリストアップします。
例えば、
- ピアス・イヤリング(30分〜1時間で1セット)
- ヘアゴム・ヘアピン(15分〜30分で1個)
- 小さな巾着やポーチ(1〜2時間で1個)
「大作を作らなきゃ」と思わなくて大丈夫。小さくてシンプルなものから始めましょう。
ステップ2:商品作り・撮影|家にあるもので十分
作品ができたら、次は写真撮影です。
「プロみたいな写真じゃないと売れない…」と思うかもしれませんが、自然光と白い背景があればOKです。
撮影のコツ
- 自然光を使う:窓際で撮影すると、柔らかくて優しい印象になります
- 背景はシンプルに:白い紙や布を敷くだけでOK
- スマホでOK:一眼レフは不要です
- 複数の角度から撮る:正面、斜め、裏面など3〜5枚
完璧を目指さなくて大丈夫。清潔感があって、作品がちゃんと見えていればOKです。
ステップ3:出品・価格設定|「時給」より「楽しさ+お小遣い」
価格設定は、多くの人が悩むポイントです。
**「材料費+送料+少しの利益」**を基本に考えましょう。
例えば、
- 材料費:300円
- 送料:200円
- 利益:300円
- → 販売価格:800円
「時給換算したら全然割に合わない…」と思うかもしれません。でも、最初は**「趣味の延長で、少しお小遣いが入ればラッキー」**と考えてください。
本格的に稼ぎたい場合は、また別の設計が必要になります。まずは、無理なく続けることを優先しましょう。
ステップ4:SNS活用(任意)|フォロワーが少なくても大丈夫
SNSは「やらなきゃいけない」ものではありません。でも、もし気が向いたら、こんな風に発信してみてください。
- 制作途中の写真
- 完成した作品の紹介
- 「こんな風に使えます」という使用例
- 材料や道具の紹介
「買ってください」と言わなくても大丈夫です。ただ、「こんなの作ってます」と見せるだけでOK。
フォロワーが10人でも、100人でも、気にしなくて大丈夫。大切なのは、あなたが楽しく続けられることです。
ステップ5:無理しない運用|売れなくても焦らない
出品してすぐに売れるとは限りません。むしろ、最初は売れないのが普通です。
でも、それはあなたの作品が悪いからではありません。
minneやCreemaには、何万点という作品が並んでいます。その中で見つけてもらうには、少し時間がかかります。
だから、「売れなくても焦らない」と決めておきましょう。
夜や休日の少しの時間に、楽しみながら作る。出品しておいて、売れたらラッキー。そんな気持ちで続けてください。
注意点|これは「副業」ではなく「趣味の延長」です
ここで大切なことをお伝えします。
この記事でご紹介した方法は、「趣味として楽しみながら、少しお小遣いが入ればいいな」という人向けです。
もし、月に数万円以上を安定的に稼ぎたいなら、また別の設計が必要になります。例えば、
- 制作時間をしっかり確保する
- 在庫管理や発送作業の仕組み化
- SNSやブログでの本格的な集客
- リピーターを増やす仕組み作り
こうした取り組みは、家事・育児と両立しながらだと、かなり大変です。
だから、まずは「家族・生活を優先して、無理しない」ことを忘れないでください。
あなたの優先順位は、家族であり、自分の健康です。ハンドメイド販売は、その次でいいんです。
今日できる一歩は「minneやCreemaで作品を眺めること」
「何から始めればいいの?」と思ったら、まずはこれだけやってみてください。
minneやCreemaのサイトを開いて、他の人の作品を眺めてみる。
それだけです。
出品もしなくていいし、登録もしなくていい。ただ、「こんな作品が売れてるんだ」「この値段なんだ」と、感覚を掴んでみてください。
そして、もし気が向いたら、こんなことを考えてみてください。
- 「私だったら、どんな作品を作りたいかな?」
- 「1日のうち、どの時間なら作れそうかな?」
それだけで十分です。
焦らなくて大丈夫。あなたのペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。
最後に|「私もやっていいかも」と思えたら、それが最初の一歩
この記事を読んで、もし少しでも「私もやってみようかな」と思えたなら、それだけで素晴らしいことです。
ハンドメイド販売は、売れるかどうかよりも、「自分が楽しく続けられるか」が一番大切です。
家事や育児で忙しい毎日の中で、ほんの少しだけ自分のための時間を作る。そして、趣味を通じて誰かに喜んでもらえたら、それはとても幸せなことです。
売れなくても大丈夫。無理しなくて大丈夫。
あなたのペースで、あなたらしく、始めてみてください。
