― 怪しい広告に疲れた私が”実際に迷って選んだ基準” ―在宅ワークを探しているだけなのに、なんでこんなに不安なんだろう
「在宅ワーク 主婦」検索窓にその言葉を打ち込んで、エンターキーを押した瞬間、画面いっぱいに広がるのは、おすすめランキング、キラキラした実績報告、そして「今すぐ登録」を急かす広告ばかり。
私(42歳・専業主婦)は、ただ安全に在宅ワークを始めたいだけなのに、どのサイトを選べばいいのか、全く分からなくなってしまいました。
子どもが2人。平日の昼間しか自由な時間がない。ブランクは15年。パソコンも最低限しか使えない。そんな私が一番怖かったのは、「怪しいサイトに登録してしまうこと」と「失敗して家族に否定されること」でした。
クラウドソーシングという言葉は何度も目にする。でも、どれが安全なのか。どれが本当に未経験でもできるのか。そもそも、何を基準に選べばいいのか。
おすすめランキングを見ても、どのサイトも「No.1」って書いてある。体験談を読んでも、みんな成功している話ばかり。「本当に？」という疑問と、「私には無理かも」という不安が、同時に押し寄せてきました。
在宅ワークを探しているだけなのに、なんでこんなに不安なんだろう。
もし、あなたも同じ気持ちなら、この記事を読んでみてください。私が実際に迷って、悩んで、最終的にどう選んだのか。その全プロセスをお伝えします。
「未経験歓迎」のはずなのに、なぜか怖くて登録できない理由
クラウドソーシングサイトを調べれば調べるほど、私の不安は大きくなっていきました。
よくある不安
「登録無料」と書いてあるけれど、途中で高額な教材を買わされるんじゃないか。登録したら、営業メールが1日に何十通も来るんじゃないか。「未経験OK」と書いてあるけど、本当に仕事があるの？それとも、登録者を集めるための言葉なんじゃないか。
こういう不安、調べてもなかなか答えが見つかりません。公式サイトには良いことしか書いていない。口コミサイトは、良い評価と悪い評価が両方あって、結局どっちを信じていいのか分からない。
40代主婦ならではの恐怖
私にとって、失敗は単なる失敗では終わりません。
時間を無駄にしたら、家族に「ほら、やっぱり無理だったでしょ」と言われそう。怪しいサイトに登録して、個人情報が漏れたりしたら、家族に迷惑をかけてしまう。そもそも、今さら在宅ワークなんて始めて、本当に稼げるのか。
こんな不安を抱えながら、私は3週間、ずっと「調べるだけ」の日々を過ごしていました。夜、家族が寝静まってから、スマホで検索して、口コミを読んで、また不安になって、ページを閉じる。その繰り返し。
「怖くて動けない自分」がダメなんじゃないかと、自分を責めることもありました。
でも、ある時気づいたんです。怖いのは、当たり前なんだって。だって、初めてのことだから。失敗したくないと思うのも、慎重になるのも、全部自然なことなんだって。
そう思えたとき、少しだけ心が軽くなりました。
私がたどり着いた答えは「おすすめを見る」のをやめることでした
3週間迷い続けて、私はある結論にたどり着きました。
それは、「おすすめNo.1を探すのをやめる」ということです。
どのサイトを見ても、「このサイトがおすすめ！」と書いてある。でも、誰にとってのおすすめなのか。20代の人？毎日5時間作業できる人？すでにスキルがある人？
私は、42歳、ブランク15年、平日昼しか時間がない主婦です。他の人にとってのおすすめが、私にとってもおすすめとは限らない。
じゃあ、どうすればいいのか。
答えは、「自分なりの選ぶ基準を持つこと」でした。
他の人が何を選んでいるかじゃなくて、私が何を大事にしたいか。どんな条件なら安心できるか。それを、自分の中ではっきりさせること。
そこで私は、ノートに書き出してみました。
私が重視したいことは何か。有名かどうかでも、稼げるかどうかでもなく、私にとって本当に大事なことは何か。
そうやって考えたとき、5つの基準が浮かび上がってきました。
40代主婦の私が重視した「安全なクラウドソーシング」の判断基準
ここからは、私が実際に使った「選ぶ基準」をお伝えします。
判断基準1：運営会社がはっきりしているか
まず、一番大事にしたのは「誰が運営しているのか」です。
会社名、所在地、設立年、代表者名。これらが公式サイトにちゃんと書いてあるか。できれば、上場企業や有名企業が運営しているか。
なぜこれを重視したかというと、もし何かトラブルがあったとき、問い合わせ先がはっきりしていないと困るからです。「運営会社不明」のサイトには、絶対に登録しないと決めました。
判断基準2：無料登録だけで始められるか
次に重視したのは、「本当に無料で始められるか」です。
登録は無料でも、途中で「プレミアム会員にならないと応募できません」とか、「この講座を受けないと仕事が見つかりません」とか、そういう追加料金が発生しないか。
私は、初期費用ゼロ、月額費用ゼロで始められるサイトだけを選ぶことにしました。
判断基準3：未経験OK案件が「実在」しているか
「未経験歓迎」と書いてあっても、実際にサイトを見たら、専門スキルが必要な案件ばかり…ということもあります。
だから、実際に登録前に案件検索ができるサイトを選び、「データ入力」「アンケート」「レビュー」など、未経験でもできそうな仕事が本当にあるか、自分の目で確認しました。
判断基準4：即レス・即納前提の文化じゃないか
これは、意外と見落としがちなポイントです。
クラウドソーシングの中には、「すぐに返信」「今日中に納品」が当たり前の文化があるサイトもあります。でも、私には子どもがいます。急に学校から呼び出されることもあるし、体調を崩すこともある。
だから、納期に余裕がある案件が多いか、クライアントとのやり取りが柔軟にできそうか、口コミなどでチェックしました。
判断基準5：子どもの体調不良でも調整できそうか
これは、判断基準4とも重なりますが、特に大事だと思ったので別に書きます。
主婦が在宅ワークをする上で、一番怖いのは「納期に間に合わない」ことです。子どもが急に熱を出したら、仕事どころじゃなくなる。そのとき、クライアントに事情を説明して、納期を調整してもらえるか。
これは、サイトの機能というよりも、そのサイトに集まっているクライアントの傾向や、サポート体制がしっかりしているかで判断しました。
この5つの基準が、私の「選ぶ軸」になりました。
これを基準にして、実際にいくつかのサイトを比較してみました。
この基準で実際に比較してみた結果
ここからは、私が実際に比較検討した3つのクラウドソーシングサイトについて、正直にお伝えします。
良かった点だけでなく、「合わないと思った点」も包み隠さず書きます。なぜなら、それが一番参考になると思うからです。
クラウドワークス
運営会社： 株式会社クラウドワークス（東証グロース市場上場）
登録料： 無料
案件数： 多い
良かった点
- 運営会社が上場企業で、信頼できる
- 未経験OK案件が本当に多い（データ入力、アンケート、レビューなど）
- サイトが見やすく、初心者でも操作しやすい
- 案件の詳細ページに、クライアントの評価が表示されるので安心
- サポートセンターがあり、困ったときに問い合わせできる
正直に「合わないと思った点」
- 案件数が多すぎて、最初はどれを選べばいいか迷った
- 単価が低い案件も混ざっているので、見極めが必要
- 競争率が高く、応募しても採用されないことも多い
どんな人なら向いているか
- とにかく案件の選択肢を多く持ちたい人
- 実績を作りながら、徐々にステップアップしたい人
- サポート体制がしっかりしているサイトを選びたい人
私が選んだ理由
私は、最終的にクラウドワークスを選びました。
理由は、運営会社の信頼性と、未経験OK案件の多さです。最初は迷いましたが、「まずは実績を作る」ことを優先するなら、案件数が多いサイトの方が有利だと判断しました。
実際に登録してみて、案件検索のしやすさや、クライアントの評価が見られる点が、とても安心材料になりました。
公式サイトはこちら
ランサーズ
運営会社： ランサーズ株式会社（東証グロース市場上場）
登録料： 無料
案件数： 多い
良かった点
- クラウドワークスと同じく、上場企業で信頼できる
- プロジェクト形式の案件が充実している
- 認定ランサー制度があり、実績を積むとメリットがある
- クライアントとのやり取りがしやすいメッセージ機能
正直に「合わないと思った点」
- クラウドワークスに比べると、初心者向けの案件が少なく感じた
- サイトのデザインが少し複雑で、最初は戸惑った
- 単価が高めの案件が多い分、ハードルも高い印象
どんな人なら向いているか
- 少しスキルがある人、または勉強しながら単価を上げていきたい人
- プロジェクト形式（継続案件）を早めに獲得したい人
- 長期的にフリーランスとして活動したい人
私が選ばなかった理由
ランサーズは素晴らしいサイトだと思います。でも、未経験の私にとっては、「ちょっとハードルが高いかも」と感じました。
もし、数ヶ月後に実績が積み上がったら、ランサーズも併用してみようと思っています。
公式サイトはこちら
ココナラ
運営会社： 株式会社ココナラ（東証グロース市場上場）
登録料： 無料
スタイル： スキル出品型
良かった点
- 自分でサービスを出品するスタイルなので、営業が苦手な人にも向いている
- 得意なことを活かしやすい（イラスト、相談、占いなど多様）
- 価格を自分で設定できる
正直に「合わないと思った点」
- クラウドワークスやランサーズとは仕組みが違うので、比較しにくい
- 何を出品すればいいのか、未経験だとイメージしにくい
- 購入されるまで待つスタイルなので、すぐに収入にならない可能性がある
どんな人なら向いているか
- すでに「売れるスキル」がある人
- 自分のペースで働きたい人
- 営業や提案文を書くのが苦手な人
私が選ばなかった理由
ココナラは、「スキルを売る」サイトです。でも、私にはまだ「売れるスキル」がありません。もし、Webライターやデザインなど、何か得意なことができたら、ココナラで出品してみたいと思います。
今の段階では、「案件に応募するスタイル」の方が、私には合っていると感じました。
公式サイトはこちら
以上が、私が実際に比較した3つのサイトです。
どれも信頼できるサイトですが、自分の状況や目的によって、合う・合わないがあります。だから、「おすすめNo.1」を探すのではなく、「自分に合うか」を基準に選ぶことが大切だと、改めて感じました。
もし今の私と同じ状況なら、こう動くと思います
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
最後に、もしあなたが今の私と同じように「どうしよう」と迷っているなら、私ならこう動くと思います。
いきなり複数登録しなくていい
「とりあえず全部登録しておこう」と思うかもしれませんが、最初は1サイトだけで十分です。複数のサイトを同時に使うと、管理が大変で、結局どれも中途半端になってしまいます。
まずは、1つのサイトに絞って、使い方に慣れることを優先してください。
まずは、「無料登録 → 案件を眺める」だけで大丈夫
登録したからといって、すぐに応募しなくても大丈夫です。
まずは、どんな案件があるのか見てみる。プロフィールを書いてみる。それだけでも、十分一歩前進です。
いきなり応募したり、仕事を始めたりしなくても問題ありません。どんな案件があるのかを見てみるだけでも、「思っていたより普通の仕事かも」と感じられるようになります。
登録して、案件を眺めているうちに、「これならできるかも」と思える仕事が見つかるかもしれません。
案件を見るだけでもOK
「応募するのが怖い」と思うなら、最初は案件を見るだけでもいいんです。
どんな仕事があるのか。どれくらいの単価なのか。クライアントはどんな人なのか。それを知るだけでも、不安が少し減ります。
私も、最初の1週間は、ただ案件を眺めていました。「これなら私にもできそう」「これは難しそう」と、一つずつ見ていくうちに、少しずつ感覚がつかめてきました。
行動のハードルを、極限まで下げてください。
完璧な準備ができてから始めるのではなく、小さく一歩だけ踏み出してみる。それで十分です。
まとめ｜選ぶのは、あなた自身です
私は、3週間迷って、悩んで、最終的にクラウドワークスを選びました。
でも、それが正解かどうかは、まだ分かりません。もしかしたら、数ヶ月後に「ランサーズの方が良かったかも」と思うかもしれません。
でも、それでいいんです。
大切なのは、「自分で選んだ」ということ。誰かのおすすめに従ったのではなく、自分なりの基準を持って、自分で選んだということ。
その選択が、たとえ間違っていたとしても、次に活かせます。修正できます。別のサイトを試してもいいし、在宅ワーク以外の道を探してもいい。
選ぶのは、あなた自身です。
この記事が、あなたの「選ぶ基準」を見つける手助けになれば嬉しいです。
※ 本記事は、40代主婦である筆者の体験と調査をもとにまとめたものです。収入や条件には個人差があるため、最終的な判断は各公式サイトをご確認ください。
