40代・資格なし主婦でも在宅秘書はできる?10年専業主婦が不安を整理して分かったこと

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夜22時。
子どもたちが寝静まったあと、スマホで「在宅ワーク 主婦」と検索していました。

10年以上、専業主婦をしてきました。
子どもも少しずつ手が離れ、「そろそろ何か始めたい」と思うようになった頃です。
でも、外に働きに出るのは、まだ時間的に難しい。
だから在宅ワークを探していました。

そこで目に入ったのが
「在宅秘書」「オンライン事務」という言葉。

最初は
「事務なら、昔ちょっとやったことあるし」
と思いました。

でも、募集ページを開くたびに不安になり、
結局、応募ボタンを押さずにページを閉じていました。

頭の中で、ずっとこんな声がしていたからです。

  • 今の事務って、全部デジタルじゃない?
  • 資格がないと、そもそも相手にされないのでは?

この記事は、
そこで立ち止まっていた私の話です。


ヨウココ

40代後半の主婦。専業主婦歴5年。
不妊治療の費用で貯蓄が減り、在宅ワークを始める。
最初はデータ入力(1か月1,000円)で挫折。
その後、音声チェックの仕事に出会い、現在は音声チェックの方のお世話をするディレクターとして継続中の現役在宅ワーカー。

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「私には何もない」と思っていた40代主婦の現実

10年以上専業主婦だった自分に、
今のデジタル化された事務が本当に務まるのか。

――募集を見るたび、ページを閉じていた理由

在宅ワークの募集を見るたびに、
「これは私じゃない」と感じていました。

募集に並ぶ言葉は、こんなものばかり。

  • Excel得意な方
  • Slackが使える方
  • Googleドライブで資料管理できる方

どれも、ピンとこない。

Excelは関数なんて忘れたし、
Slackは名前しか知らない。
Googleドライブは使ったことがあるけど、
「管理」と言われると自信がありませんでした。

スマホで買い物や検索はできる。
でも、それは「仕事」じゃない。

子育てや家事はずっとやってきた。
でも、それは「スキル」じゃない。

そう思い込んでいました。

だから、募集ページを開いても
「求められているもの」と「自分」の間に
大きな隔たりを感じて、
読み終わる前にページを閉じていました。


不安を深掘りすると、動けなくなる理由が見えてきた

――私を止めていたのは、2つの不安だった

なぜ応募できないのか。
何が、こんなに怖いのか。

ある日、スマホのメモアプリに
自分の不安を書き出してみました。

デジタル化への恐怖

今の事務は、対面じゃなく全部オンライン。
チャットで指示が飛び、
Zoomで会議があり、
クラウド上で資料を共有する。

そんな働き方に、
自分がついていけるイメージが湧きませんでした。

  • 返信が遅れたら迷惑をかけるのでは?
  • 画面共有で操作が分からなくなったらどうしよう

考えれば考えるほど、怖くなりました。

資格への怯え

もうひとつの不安は「資格」でした。

事務といえばMOS。
持っていないと、
書類選考の時点で弾かれるんじゃないか。

そもそも
スタートラインにも立てないのでは――。

励ましてほしいわけじゃない。
不安を否定したいわけでもない。

ただ、私はここで止まっていました。
それが事実でした。


募集要項を見比べて、初めて気づいたこと

――資格より見られていたのは、別の部分だった

ある夜、諦めきれずに
在宅秘書の募集を10件以上、じっくり読んでみました。

すると、思っていたのと違うことに気づきました。

「MOS必須」と書かれている募集は、
実はほとんどなかったのです。

代わりによく書かれていたのは、こんな内容でした。

  • 基本的なPC操作ができる方
  • メールやチャットで丁寧にやり取りができる方
  • 指示を正確に理解して実行できる方
  • 報告・連絡・相談ができる方

求められていたのは、
「高度なスキル」ではなく
「基本的なこと」でした。

これは
「大丈夫だった」という話ではありません。
思っていたのと違った、という気づきでした。


主婦の経験は、こうやって「事務スキル」になる

自分の日常を、もう一度書き出してみました。

すると、意外な共通点が見えてきました。

日常でやっていること事務の仕事で言うと
学校プリント管理・期限チェックスケジュール管理・ファイル整理
家計簿をつけるデータ入力・収支管理
PTAや習い事の連絡メール・チャット対応
病院・役所の手続き電話対応・書類作成
献立と買い物リスト作成タスク管理・優先順位づけ

特別なスキルじゃない。
でも、日常の延長線に
事務の仕事がありました。


正直、向いていない仕事もある

――やらない判断をした案件

すべての在宅事務が
自分に合うわけではありません。

私は、こんな募集は避けました。

  • Excel関数・ピボットテーブル必須
  • 即戦力・経験者前提
  • 即時レスポンスが常に求められるもの

無理して応募しても、
自分も相手も困る。

これは逃げではなく、
自分の現状を正しく見た判断でした。


私も、落ちた

実は私も、在宅秘書サービスの
フジ子さんに応募してみました。結果は、不採用。

最初は
「やっぱり私には無理だった」と思いました。

でも、条件を見返して気づきました。
そこは、即戦力を求める募集だったのです。

これは
「私がダメ」だったのではなく、
「今の私には合わなかった」だけ。

在宅秘書にも、いろいろあります。
大事なのは、
自分のレベルに合う場所を選ぶことでした。


今のあなたが、今日できる一歩

もし、私と同じ場所で
立ち止まっているなら。

今日できることは、たったひとつ。

夜の30分でいい。
募集を、ただ眺めてみてください。

  • 応募しなくていい
  • 登録しなくていい

ただ、10件ほど読んでみて
スマホのメモに書き出す。

  • 自分が日常でやっていること
  • 募集のどこに当てはまりそうか
  • 難しそうなこと

それだけで十分です。


さいごに

この記事は、成功談ではありません。
ノウハウでもありません。

10年以上専業主婦だった私が、
夜22時にスマホで検索して、
不安で立ち止まり、
それでも少しずつ気づいていった話です。

もし今、
「デジタルについていけるか不安」
「資格がないから無理かも」
そう思っているなら。

それは、私も思っていました。

でも、思っていたのと違いました。
資格より、経験。
特別なスキルより、丁寧さ。

今日の夜、30分だけ。
募集を眺めてみてください。
それが、最初の一歩になるかもしれません。

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